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治療効果

対象条件

*手術不能、あるいは再発癌患者で、
*免疫監視療法を3回以上施行し
*同時に化学療法、放射線療法を併用していない症例

合計428例について検討

評価方法

化学療法の判定基準を用いる

「CR」Comllete Response 完全寛解
腫瘍病変が病理所見および、各種の検査法により完全に消失し、
新病変の出現しない状態が4週間以上持続した場合

「PR」Partial Response 部分寛解
1)二方向測定可能病変の縮小率が50%以上であり、
かつ新病変の出現しない状態が4週間以上持続した場合

2) 一方向のみ測定可能病変において縮小率が30%以上であり、
かつ新病変の出現しない状態が4週間以上持続した場合

「NC」No Change 不変
二方向測定可能病変の縮小率が50%未満、一方向のみ測定可能病変においては縮小率が30%未満であるか、またはそれぞれの25%以内の増大にとどまり、かつ新病変の出現しない状態が4週間以上持続した場合

「PD」Progressive Disease 進行
測定可能病変の積、径の和、または面積などが25%以上の増大、あるいは他の病変の出現を認める場合

結果

428例中
*完全寛解 (CR)   → 16例   3.7%
*部分寛解 (PR)   → 82例  19.2%
*不変(※1)(※2) (NC)   → 204例  56.0%
   
※1 うち、17.8%は腫瘍マーカーが前値の50%以下に低下した。
※2 6ヶ月以上不変が継続する、長期生存例(long NC)が含まれる。
*進行 (PD)   → 90例  21.0%
428例中、5年以上生存した31症例の直接効果判定
*完全寛解 (CR)   → 9例  29%
*部分寛解 (PR)   → 8例  26%
*不変 (NC)   → 12例  39%
*進行 (PD)   → 2例  2%
  • 免疫療法では短期間に腫瘍の縮小を観察されることはまれであるが、不変(NC)、進行(PD)、と判定されても、その後部分寛解(PR)、完全寛解( CR)となる症例が少なからず存在する。
  • 予後の改善につながる。
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