統合医療をめざして

がん治療は手術、放射線、抗がん剤の三つの標準治療だけでなく免疫療法や温熱療法等々も重要視されています。当院で行われている免疫監視療法も40余年研究開発を重ね大きな成果を積み上げてきたものです。
よりよい治療効果を求めるためには一方向だけの治療法にこだわらず、より良い効果が得られる治療法をとりいれていく統合医療をめざしていくことが、
多くのがん患者さんの希望へとつながることだと確信しています。

温熱免疫監視療法

がん細胞に熱というストレスを加えると、がん細胞の抗原とむすびついた熱ショックタンパクが出現し細胞の膜表面に表示されることでがん細胞の目印がふえることになります。そのことにより攻撃するキラーTリンパ球もがん細胞を容易に認識することができ効率よく攻撃できるようになります。また破壊されこぼれ出たり、がん細胞から分泌されたりしたがん抗原と結合した熱ショックタンパクは、その受容体を介して積極的に樹状細胞に取りこまれ抗原提示も効率よく行われます。温熱によってがん細胞の抗原性をたかめ、制御性Tリンパ球の働きをコントロールしながらBRPの投与でがん患者さんの抗原提示細胞を活性化させて、更に効率よく攻撃させるなど相乗効果がえられる治療法です。強い副作用を伴う治療を受けることなく、人間が本来もっている免疫のちからでがんと闘うことができる、身体にやさしいがん治療法です(図(1)(2)参照)
尚、温熱免疫監視療法における副作用は温熱療法、免疫監視療法それぞれにおける副作用と同様、温熱による軽度の熱傷、脱水、倦怠感と免疫監視療法による軽度の発熱(37℃前後)、倦怠感がまれに出現することがあります。
 

図(1) がんと闘う免疫システムのバランスを正常化する

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図(2) 作用について

about

サプリメント(健康食品)について

多くの方が健康食品をご活用されていますが、摂取すれば「必ず良くなる」と言うことではありません。しかしながら、中には「克服・改善」された方が存在していることも事実です。ただし、それが摂取している健康食品の効果であるとは言い切れません。健康食品においてその科学的根拠を明確にすることは非常に困難だからです。
しかしながら、現在「統合医療」を実践している多くの医療機関や医師により、ひとつの手段(補助剤)として健康食品の役割が注目されています。
当クリニックでは「免疫監視療法」と「温熱療法」を組み合わせた「温熱免疫監視療法」が治療の柱であり、更なる治療効果の向上を目指すために健康食品を補助剤として位置づけ、多くの患者様のご要望にお応えするために“信頼”を持ってお勧めできる健康食品をご紹介しています。
免疫増強作用を期待した健康食品の多くは、乳酸菌を主体とした発酵食品やキノコ類・酵母等の微生物が主役になっています。乳酸菌の成分は細胞壁のペプチドグルカン、酵母やキノコの有効成分はβ-グルカン、細菌由来の有効成分は糖脂質で、それらは自然免疫担当細胞の細胞膜上に存在するトル様受容体に結合することで免疫細胞を活性化します。その結果インターロイキン12やインターフェロンの産生が高まります。
一方免疫抑制状態を改善する作用を期待した代表的な健康食品はビタミン類です。抗酸化作用により活性酸素を低下させ、免疫抑制細胞を減少させます。

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