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温熱療法による制御性Tリンパ球の抑制

制御性Tリンパ球(T-reg)は、自己抗原に対する過剰な免疫応答を制御する役割を担当しており、アレルギー・腫瘍免疫・感染症免疫に対し抑制的に働きます。がん患者さんは腫瘍が進行するとともに、制御性Tリンパ球が増加し、攻撃担当細胞であるキラーTリンパ球やNK細胞などに抑制をかけ、その機能を弱らせてしまいます。そのため、免疫療法の治療効果を上げるには、この制御性Tリンパ球をコントロールすることも必要となります。

近年では、温熱療法がこのT-regの働きを抑えることができることもわかってきました。

温熱療法と免疫療法の相乗効果について

免疫のバランスが保たれている
正常な状態

免疫のバランスが崩れて
病気の状態

それぞれの働きについては、こちらの図を参照してください。 この図の場合は、がん免疫を高めて排除するのに重要なリンパ球であるT h 1( 1型ヘルパーTリンパ球)が免疫を抑制する働きをもつTreg(制御性Tリンパ球)に強く抑制されてバランスが崩れ、がん免疫が低下しているのを表しています。

免疫細胞の活性化に必要なサイトカイン

健常人では、がんやウイルスに対しては、Th1(1型ヘルパーTリンパ球)、寄生虫に対しては、Th2(2型ヘルパーTリンパ球)、細菌に対してはTh17(17型ヘルパー)が、固有のサイトカインと呼ばれる活性物質を分泌することで、各種の敵に対する攻撃細胞を活性化し、それぞれ一定の反応性を持ちながらバランスを保っています。
また過剰な反応を防ぐためT reg(制御性Tリンパ球)がそれぞれに抑制をかけることでもバランスを保っています。

ところが、この各種ヘルパーの反応性とT regの制御のバランスが崩れてしまうと、種々の病気の状態が引き起こされてしまいます。
例えばがんの場合は、T regや他のヘルパーの影響でTh1の活性が低下してしまい、バランスを崩してしまっているのです。

このバランスを保つために免疫細胞を活躍させるにはサイトカインという活性物質で刺激することが必要です。

ではこのサイトカインの働きとは何でしょうか。

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