闘う免疫を働かせるには応援団が必要!2)

こんにちは。

横浜サトウクリニック

院長の佐藤忍です。

 

前回の続きです。

病気と闘う獲得免疫系の兵隊たちが敵に攻撃を仕掛けるためには応援団のカが必要。

この点については、応援団がなくても敵を攻撃することができた、自然免疫系の兵隊たちとの大きな違いといえます。

 

応援団が必要な理由は、第1の防衛網、自然免疫を突破してくる敵は強力で、しぶといものが多いため、それらの敵に対抗するには、強力な攻撃部隊を何世代にもわたって働かせなければいけないからです。

たとえていうなら、第1の防衛網である自然免疫では、警察官が敵と戦っているのに対し、第2の防衛網である獲得免疫では、より強力に組織された軍隊が敵と闘っているよう なものなのです。

ちなみに、それぞれのヘルパーTリンパ球は互いに影響しあっていて、1型と2型は相互に抑制をかけあったり、1型と2型が共に17型のヘルパーを抑制したり、また逆に17型が1型、2型のヘルパーに対して抑制的であることもわかっています。

 

制御性Tリンパ球に促進的に働くインターロイキン2は、17型に対して抑制的に働き、  インターロイキン6は、制御性Tリンパ球を抑制する一方、17型ヘルパーの分化を促進することもわかっています。

 

このことからも、それぞれの免疫細胞たちは相互で調節をする関係にあり、そのバランスを保っていることがわかります。


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