病気と栄養②

ビタミンやミネラル、食物繊維、ポリフェノールで有名なフィトケミカルと呼ばれる植物中の色素や辛味成分などの化学物質も細胞の機能維持や栄養の補佐として重要です。

 

食物繊維は糖の吸収速度を抑えたり、便通を整えたり、いわゆる善玉腸内細菌を増やします。大豆やタマネギ、リンゴ等に含まれているオリゴ糖はプレバイオティクスと呼ばれ腸内細菌の食べ物としても重要で、やはり善玉腸内細菌を増やして免疫のバランスを整えます。

最近、テレビ等のコマーシャルで見かけるヨーグルトの乳酸菌はプロバイオティクスと呼ばれ善玉腸内細菌の仲間なのです。もちろんヨーグルトだけではなく味噌や醤油、漬物等の発酵食品も多くの乳酸菌を含んでいて有用です。

乳酸菌が健康面に役立つ機能として免疫調整機作用、整腸作用、脂質代謝改善作用、感染防御作用、発ガン抑制作用、アレルギー抑制作用などがあります。

 

 もうお分かりだと思いますが、私たち日本人は、ずっと昔から和食を食べることで、いわゆる栄養バランスの良い食事を摂っていたのです。

伝統的な和食は、米に穀類、魚介類、野菜や海藻の組み合わせで、欧米の食事に比べ飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸の摂取が多くなり、欧米の食事と比べカロリーも低い食事と言えます。

生の食材を摂取することで栄養素を壊さず、炭水化物とタンパク質を加熱することで増加してしまい炎症を引き起こしガンや糖尿病、動脈硬化などの種々の病気の元となる終末糖化産物(AGEs:Advanced Glycation Endproducts)を抑えられます。

味噌、醤油、漬物、納豆などの発酵食品が多く腸内細菌のバランスを整え、消化吸収を助けたり、腸機能を整えたり、免疫機能を正常化してくれます。

普段から塩分に注意しながら和食中心の食事で、バランスの良い栄養を摂ることで病気にならない、病気に打ち勝つことができるからだをめざしましょう。


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