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がん細胞にはたらく自然免疫と獲得免疫のしくみ

ステップ1:自然免疫で攻撃する。

ステップ2:対処できないものは獲得免疫で攻撃する。

ステップ3:この時、サイトカインが免疫細胞を活性化させる。

ステップ4:病原体を破壊する。

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白血球はどのようにして病原体やがん細胞などの「敵」を攻撃しているのでしょうか?そこには2段階で作用する「自然免疫」と「獲得免疫」という仕組みがあり、そのはたらきを「サイトカイン」という物質が調節しています。 では、「自然免疫」・「獲得免疫」・「サイトカイン」のそれぞれの仕組みはどのようになっているのでしょうか。

自然免疫とは

生まれつきもっている免疫で、体内へ入り込んできた病原体(敵)を発見し最初に攻撃をしかけるシステムです。
自然免疫を担当する細胞は、顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)等です。
ナチュラルキラー細胞は、常に体内を巡回し、がん細胞を発見すると司令官役の細胞の指示を受けずとも攻撃できる細胞です。また顆粒球・マクロファージなどは病原体(敵)を自ら飲み込んで破壊します。
さらにマクロファージや樹状細胞は、「敵」を発見するとその情報を「獲得免疫」のヘルパーTリンパ球(Th)やキラーTリンパ球(CTL)へ伝えます。このことを「抗原提示」といい、免疫細胞の中でも特に樹状細胞は強い抗原提示能力を持っており、自然免疫から獲得免疫への橋渡しをする極めて重要な細胞といわれています。

獲得免疫とは

いろいろな病原体や異物などに接触することで身につき、自然免疫で対処しきれない病原体(敵)を処理します。同じ病原体(敵)が再度侵入すると素早く攻撃することができるようになり、それが「抵抗力が強くなり、病気にかかりにくくなる」、一般に「免疫がつく」ということになります。
さらに獲得免疫は、活躍するヘルパーTリンパ球の種類やその作用の仕方によって「細胞性免疫」と「液性免疫」に分けられます。

1.細胞性免疫

主要な細胞は、樹状細胞、リンパ球で、主役はTリンパ球です。マクロファージ、樹状細胞等から抗原提示(情報伝達)があるとヘルパーTリンパ球は、インターロイキンやインターフェロンなどのサイトカインを放出し、キラーTリンパ球(CTL)やナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化し、がん細胞を攻撃させます。がん細胞にはたらく「がん免疫」ではこの免疫が重要なのです。

2.液性免疫

液性免疫の主役はBリンパ球と抗体です。ヘルパーTリンパ球から指令を受けたBリンパ球はサイトカインにより活性化されると、多量の抗体を産生し病原体を集中攻撃します。

免疫細胞の活性化に必要なサイトカイン

免疫細胞が活躍するには見張り番役・司令官役の樹状細胞やマクロファージが、がんや細菌、寄生虫などの敵を認識し適切な指令を出すことと、その敵と戦う応援団役(Th1やTh2等々)や兵隊役のリンパ球(NK細胞やキラーTリンパ球など)を刺激して活性化するためのサイトカインと呼ばれる活性物質が必要です。

応援団役のヘルパーTリンパ球には次のような種類があります。

    • 1型ヘルパーTリンパ球(Th1)

がん免疫を高めて敵を排除するのにとくに重要なリンパ球で、がんやウイルスに対して効果的な働きをするインターフェロンガンマ(IFN-γ)などのサイトカインを産生し、ウイルス感染防御やがん免疫にかかわります。

    • 2型ヘルパーTリンパ球(Th2)

インターロイキン4(IL-4)などのサイトカインを産生し、色々なアレルギーや寄生虫の排除にかかわります。

    • 17型ヘルパーTリンパ球(Th17)

インターロイキン17(IL-17)などのサイトカインを産生し、細菌の排除にかかわります。最近では自己免疫疾患を引き起す原因として注目されています。

    • 制御性Tリンパ球(Treg)(Th1)

このリンパ球はインターロイキン10(IL-10)などのサイトカインを産生して、がん免疫に限らず全ての免疫反応に対して抑制をかけ免疫系の働きが過剰になるのを防ぎます。特に進行がんの患者さんの場合ではがん免疫を抑制してしまうことがあります。

免疫監視機構

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